1997世界選手権バイクトライアル最終戦

日本大会・板取

1997年8月30日・31日



8月30日
見所は、何と言ってもフェミニンクラスの末政実緒ちゃんとダニコバ選手(以下敬称略)の一騎打ちで
この大会で勝った方が世界チャンピオンを獲得するという最高の見せ場となりました。
思えば2年前、常勝のダニコバに初挑戦した実緒ちゃんは、あと一歩のところまで追いつめながら
最終戦の日本大会で完敗し世界チャンピオンになれませんでした。
その後、ダニコバが引退を表明し昨年は、実緒ちゃんが全勝で世界チャンピオンになり今年、再び
ダニコバが復帰、2勝2敗の同点でこの大会を迎えたという訳です。

ずーっと追っかけをやっていた訳では無いので詳しい事はわかりませんが、5セクションを終わった
時点で両者とも減点1の同点。ここまではダニコバが、先にトライして実緒ちゃんが続く形だったが、
5セクションから6セクションへの移動あたりからダニコバの息が上がり始め(たように感じた)
大岩を飛び越える6セクでは実緒ちゃんが先に到着。サポート役の長谷中君と着地場所をチェックする。
「何処に降りる?」「ここらあたり」「そこは、ヤバイんじゃない?」云々。
結局、先にトライした実緒ちゃんは、大岩から得意のダニエルで飛び降りてクリーン。
(ちょっとバランスを崩しそうになったように感じた)
ダニコバは、少し遅れてからトライ。大岩からの飛び降りは、横向きになって豪快に飛び降りる
(マイケル降り)。
技の名前さえも知らない実況レポートの女性が、何とも奇妙な表現でレポートしていました。
1本橋から池に飛び降りる7セクでは、実緒ちゃんが顔から池に落ちてしまい減点5。
泣き崩れる実緒ちゃんを慰めるダニコバの姿は、さすがにお姉さんという印象でした。
当のダニコバは、1本橋に上がる前にバランスを崩しコースアウト。苦笑いのダニコバに歓声が上がり
ました。この時点で、実緒ちゃん危うしと、感じました。
その後は、この2人から離れてしまったので結果が気になっていました。
2ラップ目の1本橋で実緒ちゃんが、1ラップ目のダニコバと同じ失敗でコースアウトし最終セクション
をダニコバが減点1で上がったのでこれで決まりだなー(ダニコバ優勝?)と思いました。
結局、実緒ちゃんが減点16。ダニコバ減点14でしたが年齢ハンディーに救われて
実緒ちゃん19.2(16*1.2)、ダニコバ19.6(14*1.4)となり、実緒ちゃんの
2年連続の世界チャンピオンが決まりました。
実緒ちゃん、僅差の勝利・・ということは、最終セクションをダニコバが減点1だったのに対して
実緒ちゃんは、見事にクリーンしこの1点が、優勝につながったという事になりました。

来年こそは、年齢ハンディーなしの真の世界チャンピオンになって欲しいものです。
カメラを忘れてしまい残念ながら写真がありません。


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